2nd MUKU LABORATORY

NF1について書いてます。

ALS患者に薬物投与【尊厳死】

 

京都で医師が患者に薬物を投与し安楽死尊厳死)させたとして。

関与した医師2人を嘱託殺人容疑で逮捕したというニュース。

 

安楽死が認められている国は少なく。

日本人ではスイスでのみ、可能です。

(ただし、自分で自分に投与する)

アメリカでも一部の州だし。

 

認めて貰うには、英語(もしくはドイツ語)でその旨を書いて。

いかに耐え難い苦痛と苦しみであるかを伝えないといけないとかで。

日本人としては、なかなかハードルの高いものとなっています。

 

(その後の遺体をどうするかも難しい)

もちろん。お金もかかる…渡航費用合わせて200万くらい。

滞在費とか付き添いとか、いろいろ込みだと、もっと掛かるかな。

 

 

 

日本で安楽死を認められない大きな理由としては。

それが、当たり前の事になってしまうと。

 

『死』を促す事になってしまうから。

強制的に選ばせたりとか。

なんで、死なないのか、選ばないのか。

と、家族間で揉めたりしてしまう。

 

 

自分も難病で治らないけれど。

多くの難病の中では、死と隣合わせというほど近くもない…

 

もちろん、病気の痛みや苦しみは比べたりしてはいけないもので。

みんなが、みんな、大変な思いをしています。

 

私もどうなるか解らない。

母や祖母や伯父も同じ病気で。

母方の伯父は脳に腫瘍できて亡くなりました。

 

自分に死が近づき、周りに誰も居ないのなら。

私は安楽死を選びたいけど。

 

死体の引き取り手も無いし。

そういうの全部、用意してからじゃないとです。

 

安楽死が認められた世の中なら。

全部やってくれる業者があるんでしょうけどね。

 

治ると信じて、必死で病気と戦ってる人もたくさんいますが。

 

確実に迫る死と向き合いながら生きるのは大変なことだし。

今回のALSのように。

自分の身体が動かなくなり、呼吸も自分じゃできなくなる…

という恐怖は計り知れないです。

 

もちろん、ALS患者でも意思の疎通はできるし。

仕事だってできるし。

目の動きでパソコン使えたり、言葉を読み取ってくれる人が居たり。

自分の個性と考えて生活してる人もいますが。

 

自分に置き換えて考えると。

自分の周りには、病気に理解ある人は、家族含めて居ないし。

そういう環境でもないので。

 

違法とわかっていても。殺ってくれる人が居るのなら。

お願いしてしまうかも知れない。

 

 

 ■追記

どうやら殺人を犯した人の一人は。

『弱者は棄てるべき』という思想の持ち主だったようです。

神奈川であった障碍者施設の大量殺人者と同じ思想ですね。

 

善意でやったならいいのか?と言われれば。

そういうことでもないですが。

 

頼んだ患者本人や知人、家族の気持ちを考えると。

苦しませたくなかった。楽にさせたかった…という考えがないのなら。

ただの、快楽殺人班と同じですね。